見えるものと見えないもの~画家 大﨑真理子の見た風景~ 見えるものと見えないもの~画家 大﨑真理子の見た風景~

「大﨑真理子展」活動の記録
長編ドキュメンタリー映画 筒井勝彦 監督作品

23歳の若さでこの世を去った画家
大﨑真理子・・・
いま、絶筆「あの日のユンボ」を描くまでの
創作の道程が紐解かれる!

東京ドキュメンタリー
映画祭2023

un petit air du JAPON
2024
仏国立メディアテーク収蔵認定

企画内容

高知には、大﨑真理子(おおききまりこ)という才能豊かな絵描きがいました。

高知学芸高校在学中は全国高等学校総合文化祭の県代表に選ばれ、現役で入学した京都市立芸術大学の卒業制作では最も優れた作品に与えられる市長賞を受賞しています。
そして首席で同大学の大学院に進学するとまもなく、京都の銀行へのコレクションが決まりました。

順風調帆な学生生活を送る真理子でしたが、残念なことに、その年の作品展が始まる2018年2月8日の早朝、不慮の事故によって亡き人となってしまったのです。

卒業時に感じた同囲からの多大な期待と自分のやろうとすることとの乖離かいりの中で真理子が描こうと決めたモチーフは、菜の花畑にあったユンボでした。

彼女は、作品展出品作“あの日のユンボ”ができるまで、常に手を動かしていました。1年を費やして彼女が完成作と認めたのはたったの2点。
気づくとそのための試作やスケッチは優に100点を超えていました。

なぜユンボなのか?

そのことを、言葉よりもすばやく描くということで、問い続けていたのです。

作品概要

生前より彼女が熱望してやまなかった郷里高知での大規模個展が2020年3月、彼女の恩師や仲間たち、そしてご両親の手によって開催されました。
この映画はその回顧展を中心に生前彼女を支えた様々な人々のインタビューを重ね合わせて描いていく貴重な映像記録です。

短い生涯を駆け抜けた画家大﨑真理子の生涯を見つめ、彼女が命をかけて残した作品の数々は今でも燃えるような熱量を放ち続けています。

日常生活をする中にある生命のないものに
私は"何か"を垣間見ることがある。
その“何か”が生命をもつものと共に
同じ場所で生きている姿を、絵にしたい。
大﨑真理子

大崎真理子 略歴

1994年
高知生まれ
2001年
江戸川区立島西小学校入学
2007年
土佐市立北原小学校卒業
2010年
土佐市立高岡中学校卒業
2013年
私立高知学芸高校卒業
2017年
京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業
2017年
京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画入学
2018年
2月8日永眠

作品データ

出演・協力
大﨑真理子、大﨑文子、大﨑勝章、法貴信也、平田慎一、加納明香、京都市立芸術大学 美術部員のみなさん、私立高知学芸高等学校 美術部のみなさん
プロデューサー
筒井勝彦
監督
筒井勝彦
撮影
秋葉清功、石崎俊一
ナレーション
筒井和香
音響
オフィスハル
編集・選曲
筒井勝彦
制作
筒井 厚、弘光健二
協力
西森幹展、植田 伸
アンバサダー
千崎敏司(土佐市観光大使)
製作プロダクション
オフィスハル
企画・配給
「見えるものと見えないもの」製作委員会
Web制作
合同会社プレーンプラン
上映配給
オフィスハル
上映時間
52分 / FHD / カラー / 2022年 / JAPAN